Wistuba便!!
暑い……この間まで寒い寒い言っていた道東もついに日中25℃を突破!!本州の暑さとは比べ物にはなりませんがクーラーのない北国の住宅ではこの程度の暑さでも地味に辛いです(><)
久々の更新ですが、春先にオーダーをかけていたWistubaのシダが届きました。先々週の金曜日に発送され10日たっての到着です。紙の緩衝材入りのしっかりしたダンボール箱に入っていました。
ネペンテス界隈では以前は悪い噂も多かった(今もか?)AW便ですが、今回珍しい高山性レカノ欲しさに初挑戦してみました。
Lecanopteris darnaedii
棘のあるリゾームと美しい葉模様が特徴のスラウェシ島高地のレカノ。
リゾームは500円玉よりも大きいくらい。思っていたよりもしっかりした株です。長旅のせいか、灼熱の本州で検疫のために止まっていたせいか、葉はほとんど真っ黒に溶けていました。水苔で根部をくるんだ状態でビニールに入っていたので、洋ランバークと軽石に植え込んで表面に水苔を被せてみました。
Lecanopteris spinosa
しっかりした棘とゴワゴワした葉が特徴的なレカノ。確かこれもスラウェシ島高地だったような。
極小株ですが、2つ入ってました。小さいので水苔だけに植えることに。
Lecanopteris balgooyi
……問題の株。大豆サイズの株かと思いきや米粒サイズが4つ束ねてあるという……。小さすぎて何が何だか分かりません^^;
まぁ輸送で死ななかっただけマシですね。
3種ともまだほとんど特徴も出ていないので、大きくなるのが楽しみです。Wistubaは海外通販感覚で気軽に個人輸入できるので、代行を頼むよりも自分でやった方がお得だと思います。
ただ、今回のbalgooyiのようなヤバめの株が届くこともあるので注意です。とはいえ、シダはネペンのように変なホルモン培地で培養されている可能性は無いので、生きて届きさえすればどんな状態からでもすぐに大きくなるとは思います。
Begonia sp. Temuyuk
先週、マダガスカルの地生蘭Oeceocladesの花をセルフで受粉させたところ、子房が膨らんできました。これで種子が出来れば無菌播種の練習が出来そうです。
前回は塩素で滅菌しようとして種子が死んだので、今回はヤフオクの儲けを設備と資材に注ぎ込んでガチでやってみようと思います。以前咲いたパフィオのロスも受粉に成功したようなので今後が楽しみです^^*
でも今日の記事は蘭ではなくベゴニア。
Begonia sp. Temuyuk
インドネシア領カリマンタンのテムユク?という所で採れた青いベゴニア。
あまりの青さに出回り始めた当初はとんでもない値段で取引きされていました。ただ、成長が早く増殖成功率も高いので、あっという間に庶民でも買えるお手頃ベゴニアに……。まぁベゴニアはどれもそうですね、一部の気難しい高地性以外はよく殖えてくれるので育てていて楽しいです。
ちなみに葉裏は真っ赤。
他の青ベゴニアと違って葉の質感はプラスチックのようにツヤツヤで、基本的にどの角度からみても真っ青なのですが光沢が強すぎて写真に青を収めるのは至難の業です。
この株は撮影後に根元、真ん中、頂点芽、葉挿し×2と5等分にバラされてしまいました。沢山殖やして卓上クリーンベンチ購入資金の足しになって貰いましょう^^;
Lecanopteris mirabilis
前々回の謎のアネクトキルスですが、実を付けないまま花茎が萎れてしまいました(´;ω;`)
ネペンもジュエルもなかなか思ったようには育たないうちの温室ですが、レカノプテリスだけはよく成長します。
Lecanopteris(Myrmecopteris) mirabilis
スライム状の平たいリゾームをもつ人気の種。去年、超極小の苗を導入して最近になってやっと特徴が出てきました。
全レカノの中で唯一リゾーム内にアリを住まわせる空洞が無く、平べったいリゾームの下にアリが巣を作ります。栽培下ではアリと共生させる訳にはいかないので、用土にはとことん肥料を入れるといいでしょう。
ちなみに、レカノプテリスはリゾームを切り取ると簡単には増殖出来るのですが、大株と子株で成長速度がかなり違うので、子株のうちから株分けするのではなく一度大株にしてから伸びた分をカットするようにすると、効率よく殖やすことが出来ます。
うちにいるレカノプテリスはこのミラビリスの他に、
holttumii、celebica、curtisii、deparioides、lomarioides
がいるのですが、現在Wistubaにオーダーをかけているのが3種あって
spinosa、balgooyi、darnaedii
が7月に発送される予定です。増やしすぎた^^;
Nepenthes burbidgeae
N.burbidgeaeの新しい袋が出来ていました。
まだまだ10センチ足らずのミニ袋ですが、何年か前まで毎年脇芽更新を繰り返し全く大きくならない状態が続いていたこの個体としては、これでも過去最大のサイズです。
このネペンはうちにある植物の中でも最古のものなので、出来ればもう少し大きくなって葉も充実して欲しいのですが……。
おまけ
最近何かと話題(?)の生鮮公海さんま。お試しに頂いてしまいました。
思ったより体長は大きいものの、身は痩せてて塩焼きにしてもパサパサしてますね……缶詰原料にもならなさそうです^^;しかも、ちょっと生臭いのは漁場が遠すぎるからでしょうか?
まぁこんな採算度外視の操業が何年も続くとは思えないので、春夏のサンマの味が気になる方は今年のこの機会に一度食べてみたらいいと思います(本州だとイオンが根室から仕入れたやつを売ってるらしいです)
Anoectochils sp. 正体不明ジュエルの開花
今年二月のドームらん展でタイ人のお店から買った“Ludisia sp.”という謎の蘭が開花しました。Ludisiaは1属1種なので随分と謎な表記ですが、花を見たところ少なくともLudisiaでは無さそうです。
花の形的にはAnoectochils属っぽい?。
独特の太いステムがLudisiaっぽく、やや大型の葉は中肋がギラギラ光ってとにかく綺麗です。
インドネシア領カリマンタンで採集されたということ以外は完全に正体不明ですが、未記載種とはいかないまでも、最近の日本で流通されたことはないんじゃないかなと思います。
そんな貴重な植物なので、速攻で花芽を切断して新芽を出させたいのですがここは敢えてセルフで受粉させます(まぁ蘭の実生成功したこと1度もないのですが^^;)
Begonia sp. Sumatera Utara
いきなり暑くなったと思ったら、一瞬で元通りの気温に戻りました。
明日なんて最高気温14℃、夜温は未だに10℃を切ります。
まぁ灼熱の本州よりか過ごしやすいことだけは確かですね^^;
ということで今日は青いベゴニア。
Begonia sp. Sumatera Utara
ウタラという地域で採集された株。と、ずっと思っていたのですが、ウタラというのは固有名詞ではなく“北”という意味らしいので北スマトラ州?で採れた個体のようです。
名前で検索すると強烈に青く見える画像がヒットしますが、あそこまで青くするにはやや暗めの環境で湿度を高めつつ徒長しないように水遣りに気を付ける必要がありそうです。
青く見えるような写真を撮るのも大変で、遠くから光を当てつつ特定の角度から撮影してやっと青く映ります^^;至近距離からの強めのライティングで真っ青になる青いセラギネラとは真逆です。構造色にもいろいろあるのですねー。
撮影BOX試撮りとGoodyera rostellata 'Pla Dang'
撮影BOXという物を導入しました。折りたたみ式で1辺40cmの箱状のもので、中に入れたものが綺麗に撮影出来るという優れものらしいです。
以前に比べてヤフオクで売る植物もコンスタントに量産出来るようになったので、なるべくクオリティの高い画像を使って入札を増やしてやろうと思いAmazonで購入したのですが、せっかくなのでブログに載せる画像も撮影BOXで撮ってみようと思います。
問題は素人に使いこなせるかどうか^^;
という事で今回はジュエルオーキッドの試し撮りをしてみました。
撮影風景はこんな感じ。2つのリングライトと3脚もセットで付いてきたものです。中華製の安物ですが意外としっかりしています。
手前のカメラは大昔に買ったニコンのD5100。とりあえずこの雑魚カメラといくつかのレンズを試してみることに。
被写体は、我が温室で最も映える植物として私に選ばれたGoodyera rostellata 'Pla Dang'にしてみました。タイで選抜されたジュエルオーキッドです。
ニコンの最初に付いてくるズームレンズ(18-55mm)
スマホ(GALAXY)
とりあえずマクロレンズは被写界深度が浅するので、ややオシャレさはあるものの図鑑のような写真を撮るのには不向きですね。
他はあんまり大差なさそうですが、ニコンの単焦点が明るくて使いやすいような気がします。
……なんかレンズの話ばかりですが、撮影BOXの使い心地はというと、背景が目立たなくなって被写体が際立つようになった気がします。同梱のライトはあまり光量がないので、本来は側面の布越しに当てる所を被写体の間近に寄せて直接当てることにしましたが、2個あるので不自然に影が出来ることもなく普通に使えます。
↑ということで軽く編集したものをブログアイコンにしてみました(*^^*)